♣ 寄り道 〜古書を楽しむ〜 ♣

 古典・伝統的占星術と言えば洋古書はつきもの

古書の多くは現代用にリタイプされていません。この種のものはわずかな需要に応じて、原書の複写品が製本され、読者の手元に届けられます。

占星術の洋古書は、紀元前から中世まで時代は多岐に渡るので、原書の状態は様々です。一番古いものはシュメール語の粘土板(※)が該当します。(当時はホロスコープはまだありません)。楔形文字は研究者により翻訳され、その一部が和訳されていますので、ホロスコープ占星術が出現した時代の本よりも日本では案外入手しやすいかもしれません。
※ 粘土板の多くは、粘土が乾いた状態で今日まで保存されていた訳ではなく、古代の大火災で粘土が焼けて固くなったために、読める状態で現代まで残っていたようです。

その後の古典占星術の本は、時代や環境に応じ、山羊の皮や紙に手書きで写され、時代が進むと印刷されるようになりました。占星術の本が印刷された当時は、一般大衆向けに出版されたため装丁はあまり豪華ではなかったようです。中世では貴族向けに用意された小説などは、上質な紙に印刷され豪華な装丁になり勝ちでした。このため現代まで残るその類の豪華本の紙はあまり傷みが見られません。

中世の西洋の教会では修道士が聖書を写本していたようです。各章の本文など最初の一文字目は美しい絵で装飾しますが、色は複数使い、金箔を飾りに施すこともありました。しかし、占星術の古書にはこうした豪華さはありません。

国立国会図書館で、印刷技術が導入された頃のインキュナブラについて情報をまとめています。すばらしい構成ですので古書の印刷製本に関心のある方はぜひご覧ください。本文中のリンク先に国会図書館の製本情報も出ており、古書を堪能できます。
  国立国会図書館のサイトより → インキュナブラ 西洋印刷術の黎明

2005年11月7日


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