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太陽と月。この2つの天体の自然に与える影響力は誰もが認めるところです。 太陽は地上の命の源です。植物の成長には太陽は不可欠であり、多くの動物には適度な日光が必要です。豊かな自然を育む太陽の影響力を考えると、太陽は物質的な面で生命に深く関与していると言えます。 月は地上の水を司っています。月の運行と潮の満ち引きの関係は密接です。 太陽と月は、暦の主役です。この2天体は時を刻む振り子のようでもあります。ほぼ規則的な天体の周期を元に作成した暦により、人間は自然の規則性を掌握し、農業や漁業などに活用してきました。(暦は社会活動の面でも共通した時計として利用されています。) 暦には4つの単位が書かれています。年、月、日、週です。年月日は、天体の周期が元になっています。天体観測を元にした年月日の測定方法は次の通りです。(参考文献:「暦の歴史」*1) 年:2種類あります。 太陽がある恒星を通過して再び同じ恒星のところに戻ってくるまでを1恒星年。 太陽が春分点を通過した後、再び春分点に戻ってくるまでを1太陽年。平均365日5時間48分45.96秒 月:新月から次の新月まで、1朔望月(さくぼうづき)。平均:29日12時間44分43秒 日:日の出から次の日の出(または日没から次の日没まで)。 おおよそ24時間 1958年以降、時間の単位は原子時を元にしています。年月日の右端に記載した平均値は時計を使った測定結果から導かれています。平均値を出すぐらいですから年月日の長さは必ずしも一定していません。しかし、太陽が黄道を巡り春分点に再び戻ってくるのは確かなことで、長年季節が巡ってきたことに相違ありません。 暦のうち太陰暦は月の周期を、太陽暦は太陽の周期を元にしています。現在主流のグレゴリオ暦は太陽暦の一種です。歴史の古い太陰暦は漁労社会や遊牧民族に多用されていたようですが、太陽暦は農業社会に多く普及しています。太陰太陽暦という両者を考慮した暦も作成されましたが、日本の旧暦などが該当します。 古代エジプトでは太陰暦を使用していましたが、ここでは月の周期を農業に取り入れた月農法(例:新月から満月にかけて葉物野菜や実のなるものを植え、満月から新月にかけて根菜類を植える)が行われていました。エジプトはその後BC3000年頃から太陽暦を取り入れるようになりました。 さて、各天体の運行を観察して予兆するのが占星術です。天体の中でも圧倒的に影響力の大きな太陽と月は、洋の東西を問わず占星術で最も重視されてきた天体です。中でも日蝕・月蝕のような特殊な現象は、国家の動向や天変地異を占う際に重視されています。この鑑定方法は、古代から天体観測と地上の事象の両方を観察・分析する中で生まれてきました。このように、太陽と月という2天体が関与する蝕は、社会の広範囲の動向を占えるほど大きな影響力を持っています。 2006年11月2日新規
※上に記載しなかった曜日については、別の機会に触れたいと思います。 参考文献 @ *1「暦の歴史」 ジャクリーヌ・ド・ブルゴワン著 池上俊一監修 南條郁子訳 「知の再発見」双書96 創元社 A 広辞苑 第五版 1恒星年の長さ、参考文献からの転記ミスを修正しました。今後転記の際は十分に気をつけます。 掲載して2年以上もたった今日、この間違いに気付きました。 転載データ修正日 2009年1月19日
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