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【スターメディア通信】 2013.12.31.第52号
I.  マンデンとトランスサタニアンで気をつけたいこと
II. 人を羨まないこと、自己卑下しないこと
III. 占断不可のチャートの一部に見られる共通性
IV. 年の暮れまではっきりと観えた金星
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I.  マンデンとトランスサタニアンで気をつけたいこと
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天王星と冥王星の組合せは、開拓者、冒険家、特殊な才能を持つ人、すばらしい才能を与えられた人物などを表します。出来事に関して言えば、良く作用する場合は、たいへんなすばらしい努力をして事を達成すること、新しい生活状態を生む創造的な活動を表します。悪く作用する場合は、暴力や不和、破壊行為を表し、他人に決断を強要すること、事件・事故を起こします。

アスペクトのスクエアは局面においては悪く作用しますが、良い事例もあり、努力の末に事を完成させる場合にも見られます。

しばらくの間天王星と冥王星がスクエアなので、占星術の勉強を始めた人たちの中には戦争や暴動を心配する人がいます。世界中を見渡すならトランスサタニアンの動きは、地球上のどこかで暴動が起こるだろうことを示していることに相違ありません。しかし一方で、改革が進むところもあるわけです。

じゃあそれがどこで起こるのだろうかという点は、春分図などを読むことが重要です。暴動や内戦が起こる国とそうでない国のどちらも天王星と冥王星のスクエアを含んだ春分図が出てきます。トランスサタニアンの天体間アスペクトだけで判断しないことです。大事な点は原則に沿って占うことにつきます。古典占星術の基礎的な知識を正しく身につけて読んでいくことです。加えて戦争が起こらないようにその国の当事者の一人としてできることをすることが大事だと思います。

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II. 人を羨まないこと、自己卑下しないこと
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他人を羨むことは、結局は自分を貶めることです。他人の成功を妬んで成功した人の信用や人脈を横取りしたいと思う場合、自己の魅力や価値が自分で見出せず、必要な努力していない状態です。この場合土星が悪く関与している状態がホロスコープに出てきますが、土星のせいで本人が他人を妬んでいるのではありません。ホロスコープは本人の状態をそのまま示しているのに過ぎません。

自己卑下に陥った後に、更に悪くなると、自己憐憫に陥ります。自分はなんてかわいそうなんだと思うわけです。その状態から脱却するためにどうするかというと、悪い場合は、今度は他人の欠点を探し出します。あの人はこんな欠点があるから結局だめなんだ、自分の方がずうっとましじゃないかと考えるわけです。他人の欠点を探していると、今度はそれが口に出るようになります。結局は前号の通信に書いたように誹謗中傷で周囲に迷惑をかけて、それが自分に返ってくるわけです。ろくなことはありません。

他人の良い点を見て自己憐憫に陥ること、自己卑下する場合、他人に幸せの原因を求めている依存心があるからです。この場合ホロスコープには大抵は第7ハウスの人物への過剰の期待・依存・執着が出てきます。また、自己否定の一つとして土星によるアフリクトが本人自身により引き起こされていることがあります。この辺りは天体の位置関係、ディスポジター、どのハウスの支配星か、などの情報をつぶさに読んでいく必要があります。

人間の苦悩の多くは、自分で自分の中に地獄を生みだしているからかもしれません。心の持ち方、考え方、無意識の領域をもっと自分で知ることが大事です。無意識やメンタル面の領域は第12ハウスが関与しています。このハウスにスクエアの位置にある第9ハウスは夢、目的、祈り、哲学、海外、高等学習などの領域です。より広い視野で体験や精神について学んで理解を深めていくことが、自分の内面奥深くを知り、苦悩を遠ざける力になることがあります。

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III. 占断不可のチャートの一部に見られる共通性
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ホラリーの鑑定で占断不可のチャートに遭遇することがたまにあります。占断不可のチャートにもいろんなパターンがあります。その中に私は占断依頼者が事前に占っていると思われる状況を、その占断不可のホロスコープの中に見つけることがあります。私の場合、月がバイアコンバスタの前半、てんびんの後半に位置する場合にこうした情報を見つけることがたいへん多いです。皆さんはいかがでしょうか。

実際に質問者の方に確認すると一度はホロスコープを開いているかタロットで占っていることがほとんどです。すでにホロスコープを開いている場合、その記録が残っていればチャートを教えていただいて占断しています。この元のホロスコープの方が、圧倒的に正しい情報が多く含まれている上に、読みやすいからです。それに占断精度も比較にならないほど高くなります。

このような体験からバイアコンバスタのチャートは、古来から言われる通り使ってはいけないことを確認する訳です。本に書かれている理論を占断で確認する良い事例の一つだと思います。そして、占断不可のチャートが出ることは、そのことに何らかの意味があるのだと思います。

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IV. 年の暮れまではっきりと観えた金星
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31日の今日、金星はやぎ27度にあります。太陽はやぎ9度です。私自身は今日は用事があって観測しなかったのですが、おそらく金星は今日も観測できたのではないかと思います。というのは、昨日も日没後の西の空にひときわ強く輝く金星を見かけたからです。太陽との位置の差が19度程度でも日没後は簡単に肉眼で観測できました。地平高度15度は結構高い位置なのだと改めて思いました。住んでいる場所の周囲に高い山やビルがないので、観測しやすかったのだろうと思いますが、私よりも観測条件の整っている方のところはもしかすると元旦の夕方も観測できるかもしれません。

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★☆★ 編集後記 ★☆★
・皆様、いかがお過ごしでしょうか。
 前号の編集後記で「身体に摂取するもの、食中毒に注意したい」と書いたのですが巷の冷凍食品の異臭で問題が浮上した時期と重なりました。早く解決すると良いですね。食事は少量ずつ口に運んで食べる方が、味わう点だけでなく健康上や安全上も大事なことだろうと思います。

・土星がさそりにある間は、冷え、毒や水分を含んだ飲食物、土壌の安全性などが重視されるものと思います。皆様、身体を冷やさないように、引き続きあたたかくして良いものを摂取してお過ごしください。

・2013年はたいへんお世話になりました。
 2014年もよろしくお願い致します。
 皆さまにとって幸せ多き1年となりますようお祈り申し上げます。
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◆次号第53号は2014年2-3月頃にお届けする予定です。◆
 それまでにメールが発行される場合は、臨時増刊号になります。
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スターメディア通信 2013.12.31.第52号
発行責任者 森谷リリ子
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