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【スターメディア通信】 2017.6.29.第68号
I.  基礎の大切さ 水星が他の天体を伴う場合
II. 天体が品位を得ること
III. 古典占星術通信講座 木星てんびん滞在中
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本当は毎年のように、はじめて占星術や古典占星術の名前を知ったという人が出てくるものです。今回はそれを意識して記事を用意しました。基礎的なところをこの機会に確認してみましょう。
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I.  基礎の大切さ 水星が他の天体を伴う場合
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一つのハウス、一つのサインに天体が一つだけ入っている場合の解釈はやりやすいもので、その種の本は沢山出ています。

例えば水星がかにで第10ハウスカスプがかにの第10ハウス内に位置し、ふたごが第9ハウス、おとめが第12ハウスだとしましょう。古典占星術の場合少なくとも次のことをホロスコープから読みます。

1. 水星かにの意味。
2. 水星が第10ハウスにある意味。
3. 第9ハウスの支配星の水星が第10ハウスにある意味。
4. 第12ハウスの支配星の水星が第10ハウスにある意味。

水星は第10ハウスにありますが、第10ハウスの人物ではありません。第10ハウスの人物を形容する意味はあります。第10ハウスに示される人物は月です。

ここまでは基礎知識としてよく使う部分です。たったこれだけのことを使うために、天体、ハウス、サインについての基礎知識が必要なことはまだ古典占星術をあまりご存じなくても推測できると思います。

上記水星にもう一つ別の天体が寄り添っていたらどうなるか、となるとこの種の情報を網羅した解説本をだすのはたいへんです。組合せが爆発的に増える上に、古典占星術をできるだけ正確に伝えようとすると、単純に組合わせでは済まされないことが出てくるからです。

その種のケースごとの解説を書くよりも、もっと重要な基礎を覚えて理解できれば、考えて解釈できるようになるものです。このためケースごとにまとめた本を出さない方が良いという考え方があります。鑑定では常に正確な翻訳と情報を組み立てるような力量が求められ、それを磨いていくことが占星術師に求められるからです。

話は戻りますが、少なくとも、水星に他の天体が伴う場合、次の傾向や性質が表れます。

水星+土星  重い、厳しい
水星+木星  より温和な
水星+火星  より性急な
水星+太陽  より優雅な
水星+金星  戯れる
水星+月   より変化・移動しやすい

水星は旅行に関する事柄を表すことがありますが、水星+月、水星+土星の組合わせは旅行や移動を促すことがあります。

水星+金星に土星が加わると、戯れる傾向に真面目さが加わります。

占星術で占うこと、ホロスコープを読む作業は、翻訳のようなものです。実際にホロスコープを前にして翻訳するためには、普段から練習や勉強が必要になります。
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II. 天体が品位を得ること
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クリスチャンアストロロジー(以下CA)のBook1には、天体の品位が良いときと、天体が品位を欠くときについて、特徴が書かれています。

例えば太陽の品位があるときの特徴を上げると、誠実、時間厳守、居場所を支配しようとすること、分別、的確な判断や判定、威厳、誠実さ、莫大な遺産、威厳をもって慎重に語るが言葉数は多くないといった傾向が出てきます。それが、大きな信用と支配力につながっていきます。思慮深く、秘密を守り、信用に値する人物です。愛想がよく誰にでも人間的に接します。豪華なものを好みます。下品なものや強欲なものは心に入り込みません。強い意志力、目的や組織のために努力し、決断力があるといった傾向が出てきます。

太陽が品位を欠くと、傲慢、自尊心の固まり、他人を見下す、家系をだめにする、見方や考え方が愚鈍、落ち着きがなく厄介、ほら吹き、贅沢、言葉に配慮がない、不真面目、無駄遣い、他人の善意にたかる、活力や意志力に欠け優柔不断といった傾向が出てきます。

占星術で天体に品があるのは、エッセンシャリィに強く、アクシデンタ リィに強いということです。勉強を始めるとこれを数字にしてカウントすることを覚えますが、実際のところ本の表に出ている数値化するものがすべてではありません。

ここでエッセンシャリィに強いとはどういうことかというと、例えば太陽はししを居所とするのでししにあればエッセンシャリィに強いです。私の出生図の太陽はみずがめです。太陽はみずがめではエッセンシャルディグニティがなく、デトリメントで影響力を持てません。

こんなみずがめの太陽でも、例えば第1ハウスや第10ハウスに位置するとアクシデンタリィに強くなります。太陽が頭上で輝くなら大地を一気に照らすので影響力が強いこと、想像できるでしょう。

この他太陽がデトリメントのみずがめやフォールのてんびんにあってもチャートでは品位を得ることはよくあることです。太陽がてんびんで木星がいてにあれば、これはミューチュアルリセプションで強くなります。位置が地上側で第9,10,11ハウスあたりにあればアクシデンタリィにも強くなるわけです。知名度がグンと上がります。

天体は他の天体とのディスポジターとの関係、アスペクト、位置などにより、CAでリリーが用意した数値上の品位のカウントの表には出ていなくても、実際には品位を得ることはよくあることです。品位を欠くことについても同様です。基礎はきっちりと覚えるとしても、こうした本にでていない状態について読めるようになることも大切なことです。

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III. 古典占星術通信講座 木星てんびん滞在中
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日時を選定するイレクショナル占星術で幸運を呼び寄せるコツといえばアングルに状態の良いベネフィックな天体(吉星)を配置することです。吉星は通常は金星と木星です。

現在木星がてんびんを運行中です。古典占星術で木星は風のエレメントの支配星、すなわちトリプリシティの支配星なので影響力があります。木星は2017年10月10日までてんびんに滞在し、さそりへ移動します。

現在の木星はいての土星と8月下旬にセクスタイルを完成します。何らかの達成、あるいは何かをそこから始める暗示があります。重要な節目の一つになるでしょう。

古典占星術を学び、強く大きく育てたい場合今は勉強を始めるのに良い時期の一つです。もちろん出生図によっては木星がさそりに移動してから勉強を始める人もいます。自分の気持ちや考えに沿って道を選ぶことは大事なことですね。

古典占星術通信講座の皆さまのご受講をお待ちしております。
http://www.starmedia.ne.jp/school.html
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★☆★ 編集後記 ★☆★
・いつもスターメディア通信をお読み頂きありがとうございます。
・8月に月食と日食があります。みずがめとししでそれぞれ起こりますが2月生まれで今回は影響がでる私です。何年か前も、日食や月食の直撃を食らいましたがなんとか元気にしています。今後の展開やいかにっ。^^;
・人生山あり谷ありですが、なるべく楽しみながらやっていきましょう。
 いろんなことをこの一行にぎゅっと凝縮できるようになりました。
・皆様、どうぞ健やかにお過ごしください。
・これからもよろしくお願い致します。
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◆次号第69号は2017年8月頃にお届けする予定です。◆
 それまでにメールが発行される場合は、臨時増刊号になります。
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スターメディア通信 2017.6.29.第68号
発行責任者 森谷リリ子
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