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占星術に科学的な要素があるのかどうか。ここでは一つの化学実験の概要とその実験の詳細を紹介している本をご紹介したいと思います。 物質の状態と惑星の動き 昔、錬金術が盛んだった頃、物質と天体の関係はよく研究されました。占星術では水星は水銀を示しますが、当時はすでに水星が上昇すると水銀の体積が増加することが知られていました。余談ですが、このことは、高校の頃の化学の教科書や大学で使用したテキストにも書かれていました。 化学的な立場から、天体と物質の関係について実験をしている人たちが現代にもいます。ここでは、Nick KollerstromのAstrochemistry(Ascella出版)より、一つの実験を簡単に紹介したいと思います。この中には数件の化学実験が取り上げられていますが、共通しているのは、ろ紙を使ったクロマトグラフィーで、天体と物質の関係を調べていることです。 はじめに、クロマトグラフィーについて説明しておきたいと思います。クロマトグラフィーは、主に混合物質を分離することに使われます。例えば、縦長のろ紙の下方に水溶性の黒インクで点を描き、ろ紙の下方を水に浸すと、水への溶解性とろ紙への吸着性の相違から混合されていた物質は分離されていきます。この場合水に溶けやすいものほど、ろ紙の上の方に、文字通り上昇していきます。 通常、物質は気温や溶液の濃度など実験条件が同一であれば、このクロマトグラフィーで得られる結果はほとんど同じになるので、化学では混合物の分離と物質(化合物含む)の特定にクロマトグラフィーを参考にしています。 さて、Astrochemistryではどのような実験例が出ているのか、その一つを記載したいと思います。 実験者は1%の硫酸第一鉄と1%の硝酸銀の混合溶液をろ紙につけて、その模様がどのように変化するのか、毎日確認しました。同一温度、同一濃度、その他の実験条件をいつも一定に保ってこれを継続しました。すると、鉄を司る火星と、銀を司る月が、合になる前と後で、このクロマトグラフィーの模様にある相違が出たのです。 この詳細と具体的な結果はぜひAstrochemistryを参照していただきたいと思いますが、この本を読んで私は、物質は定性を持つものの本質的な部分では、実際にはそれを司る天体の影響を受けているであろうことを考えましたが、皆さんがこの本を読んだらどう思われるでしょうか。この本には、物質と天体の関係が実験的に示されているので、占星術と科学について論理的に考察する人には参考になること間違いないと思います。ここには根拠のない長い空想論などありません。化学と占星術という2つの専門知識と、実験を重ねた結果が、薄い1冊の本にまとめられています。 2001年11月5日
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