サインとハウスの区別
占星術を学ぶとき、最初にサイン、ハウス、天体について学びます。
この3つは、学ぶ順番は違っても、初期の頃に定義を学びます。

現在、古典占星術(伝統的占星術)の通信講座を実施していますが、ハウスとサインと天体の定義を徹底的に解説しています。定義をそのまま理解することがたいへん重要です。

次の図は、モダンな占星術によく出てきます。
古典占星術では、おひつじは第1ハウスだという定義はありません。従って下図は、古典占星術では間違いであり、率直に書くと、粗悪な図です。



第1ハウスにおひつじを当てはめるモダンな占いでは、上の図を元にして考えるので、水星が第1ハウスにある場合は、例えば「力強く語る」とします。一つ前のアーティクルのジョイはハウスで!に、水星が第1ハウスでジョイになることを書きましたが、水星は第1ハウスで「力強く語る」とは書いていません。第1ハウスの水星はジョイでも黙っていることがあるからです。どのような状況でそうなるかは、古典占星術の基礎をそのまま把握していれば、わかります。


サインとハウスを混同する事例の一つに、身体の部位があります。これは基礎定義を理解していないため、おひつじからうおまでの12サインと1〜12のハウスが、共通して頭から足先までを表すことで、両者の区別が出来なくなってしまうというものです。古典では第1ハウスに例えばふたごが位置しているときに、どのように読むのか方法があります。(通信講座では初級編1の範囲です。)


さて、読書について一般的なことですが、書きます。
本はどの時代に、どんな背景があって著者がその本を出しているのか、把握して参照することが大切です。古典的な情報を多く取り入れながら、モダンな情報も掲載している本は19-20世紀の本には多く見られます。エバーティンやアラン・レオ、ジェイコブソンなどそうです。エバーティンは、天体の位置関係、ミッドポイントの解釈が本当にすばらしいですね。19-20世紀の本は、サインと天体を同一視したような記述が一部にありますが、古典占星術の定義を知っていればそのどこに問題があるか即わかるものです。その上で、各本をより効果的に活用できるものと思います。


新規2011年12月23日4時30分

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