東と太陽 ハウスとサイン
北半球の日本で日の出を観測すると、同じ東側でも夏は少し北側、冬は少し南側から太陽が昇ります。

古代から春分と秋分の太陽が真東から上昇することは知られています。
世界各地の方位や暦に関連した遺跡に残っています。

世界地図を見ると北回帰線、南回帰線があります。北回帰線は夏至、南回帰線は冬至の太陽が通るところです。太陽の最北端、最南端であり、黄道ではかに0度、やぎ0度です。

回帰線が地図上に直線で引かれているのは、地球の自転で太陽がそこを通過するからです。

ホロスコープのアセンダントに太陽があってもサインにより実際の上昇の方位が微妙に変化することはわかると思います。月や惑星も同様です。


古典占星術では、ハウスとサイン、天体を区別して扱います。

ハウスの場合、アセンダント MC ディセンダント ICの順番に東 南 西 北です。

サインにも方位があります。これらを組み合わせて鑑定します。

古典で重要な点は、ハウスとサインを区別することです。第1ハウスが常にサインのおひつじだと考えると鑑定できません。アセンダントが天文学上の真東で固定的なものという思い込みに繋がる可能性を含んでいます。

ハウスの方位など、黄道という一次元の座標を使う西洋占星術の術の特徴だと私は思います。


* 最後の一行では意図的に術を重ねて使っています。

新規 2019年12月17日


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