春分図とは太陽が黄道のおひつじ0度に入った瞬間の天体配置図です。国の動向を占うもので、国の首都の座標を使います。春分図はマンデン占星術で使う四季図の一つです。四季図全部を使って占う方法もありますが、春分図には四枚の情報が包括されています。 マンデン占星術(Mundane Astrology)とは、社会、国家、巨大な産業・企業の運命や動向、天変地異など、地球や国家規模のことを占う占星術のことです。占断には、四季図、日食(蝕)、月食、天体の合(掩蔽、大会合ほか)、建国時のホロスコープなどを使用します。 2023年 2022年 2021年 2020年 2019年 2018年 2017年 2016年 2015年 2014年 2013年 2012年 2011年 四季図より、春分図を使用しました。 (天文データ:Placidus 7.1 Solar Fire 4参照) 天変地異は、通常は春分図だけを使って読むことはしないので、ここには掲載していません。 食図に出ていたことが2年後に起こるとしても、ここの該当年度の春分図の占断には含んでいません。含むと情報が膨大になってしまうからです。 2024年の日本について(春分図) 春分から最初の3ヶ月間に重要な物事が決まり進みます。 最初の3ヶ月間は守りと攻勢の両面で力があります。 政府や影響力のある組織をはじめ方々で改革があり、社会的地位や信用、拠点が変化する人たちがいます。金銭問題やモラル、対人関係が絡み、法的な問題故に地位と財産を失う者がいます。不正者への対処で周囲に改善があるでしょう。この過程では、困難と問題に誠実に向き合い対処をやり遂げる人もいれば、厄介事に蓋をして居心地の良い環境へ身を移して安泰を得ようとする人もいます。 春は経済面で幸先が良さそうに見えることがあり、威勢のいいリーダーが経済動向を明るく見せます。中には本性を隠した人がいるので注意が必要です。嘘偽りのあるところに追随すると後に損害となり、多くの反対に遭い、衰退していくでしょう。一方で、誠実に正義感を持って改革を実行して経済面で活性化させようと働く人たちもいます。重要な点は、物事の判断を自らしていくように努めることです。改善が必要になれば柔軟に対応していくことです。 諸問題で、個人や集団が本来の取組ができないことがあり、別れや移転が起こります。一般的によくあることではありますが、国内外含めて、人や関わりの再編が続くでしょう。 意見や考え方の違いが明確になる年です。最初は一緒にいても、徐々に違いが明らかになり決定的な激論になります。国、コミュニティ、組織、インターネット上でも同様の傾向が表れます。支持、不支持が目立つ中で、長の選択をするでしょう。 何らかの組織や集団から離れる人や組織、入りたくでも参加できなかった人や組織、そもそも参加しなかった人や組織が一つの集団を形成して反撃することがあります。敵の敵が味方になる構図もあります。目的が一致しての激しい反撃を国内外で見るでしょう。経済闘争と生存競争が背景にあります。この闘争では2025年3-4月に変化が生じるところがあります。 ● 国、地方、集団、個人の信用や地位、拠点の軸が変化しやすい時期(記載日に限定せず) 2024年● 起こりやすい出来事と時期(記載日に限定せず) 2024年● 政府、国会など 政府は6月まで主体的な統率力と実行力を持って事を進めます。 7月の都知事選の頃は経済的取組が活性化している時期ですが、支持と不支持が明瞭になることがあります。9月は与党内部の変化、国と地方で勢力や契約、関係性が変化します。外国情勢と関わりに変化、経済戦争が激化します。領海や境界の課題は年間続きですが9-10月は緊張があります。同時期に内閣や周辺の組織改革があります。今年の憲法改正は無理です。 ● 内閣支持率 最初は低く、4月、6-7月は上昇傾向。一部から強く支持されます。実体経済の回復が支持力に繋がります。法やモラルと誠実さや正義の重視、社会保障の手厚さがあれば、根強い支持を得ます。虚飾の経済改革で衣食と子供に関連した実質増税は簡単に見抜かれて不支持に繋がります。 ● 地方行政 地方首長、議会選挙では知事、地方有力者は国土、歳入と歳出で苦労します。人、動物、作物の安全や感染症など健康被害の問題、外国人の流入や受入れのことで難題に対処することがあります。首長らの活動の激務から健康管理が行政課題になるでしょう。 ● 国民の傾向と生活 他者との魅力的な繋がりを望みます。外国に対しても同様です。芸術や技法への理解と深まりがあり、日本は芸術の宝庫だと実感する出来事があるでしょう。伝統芸能だけでなく、技術や知識に関しても同様です。 国民は、各領域で才能や力を発揮することや、日常生活を豊かに営む自己の成長を望みます。しかし、経済的な必要性から本来の希望から外れる人たちがいます。実体経済の問題もあれば、個々に繋がる過去の延長問題もあります。 グループやコミュニティへの参加の是非があります。参加できないもの同士が、元は仲が悪かったとしても共闘して主力への妨害者になることがあります。この傾向は海外の闘争にも見られます。 単身生活、隠遁生活を好む傾向が見られます。 ● 経済 春は物価上昇で一部の景気が上向き、全体的に景気回復の意欲がありますが、貧富の差があり実体は厳しいです。7月 10月 1月は一時的な景気回復の動きがありますが、年の後半になると世界や社会情勢の変化もあり少々厳しくなります。景気が良さそうな時に返済や蓄えにつなぐ人たちがいるでしょう。 ● 健康と衛生 冷えと熱に注意。美食と過食、化学的な食品、毒物や安全問題、水質、地質、環境整備が話題になるでしょう。手、足、口、頭、喉、首、皮膚、骨、歯のトラブル、呼吸器疾患、穀類など飲食物から生じるアレルギーなど見られるでしょう。レジオネラ菌の類にも注意します。今年もインフルエンザや他の感染症の広がりがありますが、一丸となって対策し乗り越えます。 ● 外交 政府や日本の象徴的存在、有力者、与野党、国会、地方議会、著名人、多くの日本人を含めて総合的な交流や外交があります。経済グループへの参加、不参加を巡る問題があり、国や組織との関係の安定化に各々が努力することがあります。 ● 海外 芸術や技術、アートの活動が盛んですが、戦争や紛争の影響もあり表現は控えめになることがあります。外国か外国人で、毒物に関する問題が知られます。 ● 芸術・スポーツ、有識者、実業家、著名人、影響力のある人たち 活躍があり評価されます。賞や評価のイベントは海外情勢の影響で控えめのようです。 ● 天候、自然災害 寒暖の差があります。風、水、雷、雹、霰、旱魃、霜など各季節の天候の害がありますが、一部は被害が大きくなります。 ● 農業や酪農、自然界の動物 豊作と収穫の苦労の両方があります。自然災害の影響は今年も一部にあります。政府の保証が重要になりますが、今年は行政の保証が少し改善するでしょう。都市部など水質管理が必要になることがあります。家禽、小型の家畜では感染症の兆候はありますが、行政と共に対処していきます。 ● 汚染問題、原発関連 原発とは関係のない河川の汚染、地下水、飲料水、水道水の問題があります。 原発関連は現状から数年後に歳出の課題が出てくるでしょう。 ● 戦争について 日本と外国の多くの国では、戦争そのものと戦争の参加には否定的です。 戦争の起きている領域では油田のような天然資源の取り合いをしているところがあります。地雷、毒物や化学物質、放射能の問題が現地でありその対策で日本の技術が活用される可能性があります。 ● 治安 不正 結婚詐欺、契約詐欺が増加します。捕まる人や組織も増えます。アジアの島々を含めた外国拠点の犯罪組織や個人が例年よりも多く捕まる兆候があります。通信や出版、専門分野、宗教関連でも犯罪者が捕まるでしょう。 ● 学校教育 教育は盛んになります。モラル、暴力問題と、性教育が話題になることがあります。宗教が取りざたされることもあります。教員、子供、家庭、学校、学校に関わる組織の個々と繋がりで生じる難しい問題が出てきます。 ● マスコミ、報道、インターネット 国民の声、政府報道、マスコミの報道は活性化します。議論、挑発、反撃があり、自他の相違が明瞭になります。国も組織もトップの人選が話題になります。性表現の自由度が増し、国内外の一部で話題になります。技術や物作り、アートでは先を見通した事前宣伝が展開します。 ● 専門知識と業種(占い含む) 誠実に専門性を磨きながら、真実を好み取組むところは長い目でみると人々に支持されます。今年は、優れていても表現は控えめで、先を見通した宣伝をするところがあります。見た目は美しいけれど、本当は鍛錬されていない人物については本質が見抜かれてその領域の理解者と人が離れます。またその種の仕事をする当事者は、実力のなさ故に不安と不満を抱えたまま虚飾に居座り、転職の決断もできず成長の機会も得られない状態に陥りやすいです。 |
2024年3月21日掲載 新規 森谷リリ子
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